ヘプバーンがギターを爪弾きながら歌う「ムーン・リバー」、
素朴でつつましい歌い方がいいですね。
ミュージカル映画「マイ・フェア・レディ」では殆ど吹き替え
でしたが、これは貴重な彼女の生の歌声です。
作曲者のヘンリー・マンシーニは「世の中に星の数ほどムーン・
リバーはあるけれど、ヘプバーンのが、文句なく究極の
ヴァージョンだね」と語っています。
マンシーニはアカデミー歌曲賞を受賞しています。
Moon riverは大文字なので固有名詞なのですが、舞台である
ニューヨークの川幅が狭いハドソン川とイースト川ではなく、
作詞家ジョニー・マーサーが故郷の「バック・リバー」を
イメージして揺れる水面に月光が映りこんだ様子を書いた
そうです。
そのジョニー・マーサーもヘプバーンの歌が一番と言って
います。
「ティファニーで朝食を」はトルーマン・カポーティの
「Breakfast at Tiffany's」を映画化したものですが、彼は
マリリン・モンロー(!)をイメージしていたそうです。
オードリー・ヘプバーン(本名は、オードリー・キャスリーン・
ヴァン・へームストラ・ヘプバーン・ラストン Audrey
Kathleen Van Heemstra Hepburn-Ruston 1929年5月4日 -
1993年1月20日)は、アイルランド系イギリス人の父と
オランダ人の母のもとに、ベルギーの首都ブリュッセルで
生まれました。(国籍はイギリス)
10歳のときにはオランダへ移住。第二次世界大戦中は
反ナチスのレジスタンスに従事していました。
アンネ・フランクと同い年で、戦後、オードリーはアンネの
事を知りひどく心を痛めたといいます。
ヨーロッパを中心とする各国で生活した経験を持つため、
英語、フランス語、オランダ語、スペイン語、イタリア語に
堪能でした。
三井住友銀行のCMでは日本語を話してますね(!?)
ハリウッドデビュー以前のヨーロッパにおける活動では、
イギリスを中心に、映画、舞台等の脇役や端役をこなして
いましたが、リヴィエラ(フランス)で女流作家のコレットに
見出され、彼女のブロードウェイ上演舞台作品である『ジジ』
の主役に大抜擢されます。
前後して、「ローマの休日」のアン王女役のオーディションに
合格し、パラマウント映画と契約。
「ローマの休日」のアン王女役、「麗しのサブリナ」の
サブリナ役等で一躍有名になります。
1989年の『オールウェイズ』を最後に映画界を引退し、晩年は
ユニセフ親善大使に就任し、インドやソマリア等世界各地で
貧しい人のための活動も行ないました。
では、"Moon River" Audrey Hepburn の歌声でどうぞ ♪