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「さよならを教えて」フランソワーズ・アルディ Comment te dire adieu

1960〜70年代のフランス文化を表すキーワードとしては、 
エスプリ、シック、アンニュイなんて言葉が浮かびます。
  
繊細で物憂くおしゃれで知的な女性の代表といえば、
フランソワーズ・アルディではないでしょうか。


フランソワーズ・アルディ(Françoise Hardy)は1944年1月17日
パリに生まれました。

読書が好きな孤独な少女時代を過ごした彼女が音楽の世界に
入ったきっかけは、16歳の時、ソルボンヌ大学入学資格試験の
合格祝いにお母さんが買ってくれたギターでした。
 
母親と姉と慎ましく暮らしていたアパルトマンにはラジオがなく、
彼女は自分自身の世界を歌に託すことを覚えます。

そして1962年(18才)、自作の曲でオーディションを受けたのが
きっかけで、ヴォーグ・レコードのプロデューサに認められ、
同年4月「男の子女の子(Tous les garçons et les filles)」
でデビューを果たします。

ユニークな自作自演の少女の歌はフランスやヨーロッパ諸国で
200万枚の大ヒットとなります。


60年代のイエイエ全盛期には、ギターが弾けたり作曲を
する知的なイメージで他のアイドル達とは一線を画した人気を誇り、
モデルとしてパコ・ラバンヌやクレージュから衣装を提供される
など才色兼備なフレンチガールの象徴となりました。


またフランソワーズ・サガンの小説をロジェ・バディムが映画化した
「スウェーデンの城(1962年)」に初出演するなど女優としても
活躍します。



1967年、ミュージシャンで俳優でもあるジャック・デュトロンと
恋に落ち(1981年!に正式に結婚)ますが、1968年になって
ステージ活動からの引退を発表します。

しかし、ライブをしない代わりに1〜2年に一度のペースで
アルバムを出すという熱心な音楽活動をしていきます。


1988年、アルバム『DECALAGES』発表後に一旦、歌手引退宣言を
して占星術師として、雑誌連載・本の執筆・ラジオで星占い
番組を担当するなどして有名になります。

しかし1990年代初頭に「プロフィール」「痛くても」の2曲を
新作として発表し、1996年にはロックの色濃いアルバム
「ル・ダンジェ〜危険な香り」で本格的なカムバックを果たします。

2005年(61才)にして発表した「Tant de belles choses」は、
初期の「フランソワーズ・アルディ調」な曲で占められています。

このアルバムでは、ジャズ・ギタリストとして息子の
トマ・デュトロン(1973〜)も参加しています。

2006年にもアルバム「Parentheses」をリリースしたりと現在も
音楽活動は健在です。




「さよならを教えて」は1968年にフランスでリリースされ、
日本では1973年に発売されました。

この曲は Jack Gold 作曲  Arnold Goland作詞の作品で、
イギリスの歌手Vera Lynnが1954年に歌った「It Hurts To
Say Goodbye」のカバーです。


フランス語の歌詞はセルジュ・ゲインズブール。 

「さよならを教えて」Comment te dire adieu



ユーミンも荒井由実時代のアルバム「ミスリム」の中で彼女への
憧れを「私のフランソワーズ」という歌にしています。