ミーナは、その歌いぶりと派手なうわさで"クレモナの女豹"と
呼ばれたイタリアン・ポップス界の女王的存在です。
1958年に"イタルディスク"というレコード会社から「Malatia」
という曲でデビューし、翌年度のサンレモ音楽祭で歌われた
「Nessuno(ネッスーノ)」をカヴァーしてヒットし、
人気歌手となりました。
1950・60年代には、「Tintarella di luna(月影のナポリ)」、
「Un buco nella sabbia(砂に消えた涙)」、
「Un anno d'amore(別離)」など多くの曲が日本でもヒット
しました。
以来40年以上にわたり、トップ・スターの座にあります。
1965年のイタリアのLPの売上ランキングを見ると、第1位は
『砂に消えた涙』の収録されているミーナの Studio Uno
という作品で、2位と3位がビートルズ(それぞれ
The Beatles For Sale と The Beatles In Italy)、
4位がローリング・ストーンズ(Around And Around)でしたから、
ミーナという歌手はビートルズ、ローリング・ストーンズを
しのぐ人気があったと言えます。
1978年のコンサートを最後に一切テレビ出演等は行わず、
人前に姿を見せなくなり、音楽活動は年1・2枚のアルバム制作
のみとなりました。
2000年の「Dalla terra」は 西暦2000年にちなんで、
中世から19世紀までに書かれた聖歌を集めたものが
収録されています。
2002年の「Veleno」 は「毒」という意味のタイトルで、
強烈なジャケット写真といい、毎回ミーナのアルバムは
話題性十分です。
本作は11曲中10曲がオリジナル作品で、有名な作曲家
たちが曲を書いています。
プロデュースは息子のマッシミリアーノ・パーニです。
この「Un anno d'amore(別離)」は1965年のヒット曲で、
日本では弘田三枝子さんや越路吹雪さんが歌ってました。
では、クレモナの女豹! ミーナが歌います。