イギリスの国民的女性シンガー、シャーリー・バッシーは、
15歳からクラブ歌手として下積みから鍛え上げられた底知れぬ
歌唱力と、ゴージャスなコスチュームで観客を魅きこむ
カリスマ的エンタテイナーです
映画『007シリーズ』ファンにとっては、彼女の名前は
お馴染みです。
シリーズ3作目『ゴールドフィンガー』と7作目『ダイヤモンド
は永遠に』、11作目『ムーンレイカー』のタイトル曲で
ヴォ-カルを披露し、大ヒットを記録しました。
キャバレー歌手としてキャリアをスタートさせた彼女は、
50年代末「フィリップス」と契約し、59年に「As I Love You」、
その後「Reach For The Stars」をチャート上位に送りこみ、
その功績が認められ、『007シリーズ』に起用されました。
007の主題歌ではものすごいパワフルな歌を披露しましたが、
しっとりとした歌唱からコケティッシュな歌唱まで、
まさに声の七変化のような素晴らしい伸びのある声で楽しませて
くれる本物のエンターテイナーです。
母国の英国で、男性のナイトに相当する女性の敬称、
デイム(Dame)を受勲しています。
007/ゴールド・フィンガー(1964、英)
監督:テレンス・ヤング 作:イアン・フレミング
アカデミー音響効果賞
音楽:ジョン・バリー
初代ボンド、ショーン・コネリーによるシリーズ第3作。
この映画の大ヒットで、007が世界的ヒーローとして定着しました。
シャーリー・バッシーのパンチの効いた主題歌、ボンド・カーと
してさまざまな機能を見せるアストン・マーティンなど、楽しい
見所が満載でした。
悪役ゴールドフィンガーには、ドイツの名優ゲルト・フレーベ
が扮し、その右腕を演じた日系レスラー、ハロルド坂田の怪演も
見ものでした。
ボンドガールも、金粉を塗られて殺される美女にシャーリー・
イートンほか、オナー・ブラックマン、タニア・マレットと
多彩で、毎回目を楽しませてもらったものです。
では、Rを巻かない(?)ブリティッシュ・イングリッシュで
歌うキラキラ・ゴールド衣装のシャーリーに注目!