シルヴィのレコード「想い出のマリッツァ」をご紹介します。
”セーヌがあなたの川であるようにマリッツァは私の川です。
でも今ではそれを時々思い出すのは私の父だけです。
私が小さい頃過ごした10年間の思い出は、
私には何一つ残っていないのです.....”
マリッツァ川はブルガリア、イタリアとトルコの国境付近から
ブルガリアを横断している川です。
シルヴィはブルガリア生まれで、父親が首都ソフィアの大使館に
勤めていたので、8歳までその地で暮らしました。
では、1972年のTV番組からのライヴ演奏です。
お父さんでなくとも”La la la ...”と歌いたくなります。
La Maritza / Sylvie Vartan
(J.Renard-P.Delanoe)
来日公演は3/28〜30(東京Bunkamuraオーチャードホール)。
2月にパリでスタートした「ヌーベル・ヴァーグ」ツアーの
一環で、来日記念CD"NOUVELLE VAGUE"に収録された60'sの
ヒット曲を中心に行なわれます。
マリヅァ川は私の川。
セーヌ川があなたの川であるように。
けれど、今となってはその川を時々思い出しているのは、わたしの父だけである。
わたしの10歳までのものは
わたしには何も残っていない。
粗末な人形と、昔の歌のわずかな繰り返しの他には。La La La
川の鳥たちはすべて私たちに自由を歌う。
私は、ほとんどわからなかった。
しかし私の父は、彼は、聞き取ることができた。
地平線がとても暗くなると
鳥たちはすべて希望の道の上へ飛び立つ。
そして私たちは彼らに続いて行った。パリへと。
(セリフ)わたしの10歳までのものは
何も残っていない。何も。
そして、けれども目を閉じると
私には父がこの繰り返しを歌うのが聞こえる。
La La La
ございます。
日本語の歌詞をつけて誰かに歌ってほしいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=wEs9qWD-TRI
お気づきかと思いますが、寄稿された訳詞の6行目は、「粗末な人形さえない」が正しいと思われます。
着の身着のままの亡命で、一見粗末でもとても大事にしていたあの人形さえ持ってくることができなかった少女の無念さ、それにも勝る父への感謝がこの歌の心かもしれませんね。